FMはなびにとって少年野球中継4年目、そして高校野球中継に挑戦して2年目の今年の夏。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、夏の甲子園は中止。
休校により全体練習も行えない状態が続いた中で、高校野球は秋田県高校野球連盟による県王者を決める独自大会開催のニュースにホッと胸をなでおろしました。
昨年はじめて高校野球中継に挑みましたが、ありがたいことに沢山の反響をいただき改めて県民の並々ならぬ野球熱を再認識しました。
球場には、熱く楽しく応援している生徒たちとブラバン演奏をがんばる吹奏楽部。家族や先生やOB。大勢詰めかけた野球ファンがひとつひとつのプレーに一喜一憂している景色が色濃く記憶に残っています。
負けたら夏が終わる一発勝負トーナメント。
時に魔物をも呼ぶ独特な緊張感と高揚感そして一体感がグラウンドにはあると感じました。
今年、球場に入れるのは選手の保護者と関係者、そして我々報道関係のみ。当然優勝しても甲子園出場は叶いません。
しかし昨年とはあまりにも違う状況のなかで行われたこの大会にも、独特な緊張感と高揚感そして一体感がグラウンドには確かにありました。
最後の夏にかける3年生と、支える下級生。
目の前の試合に野球生活の集大成をぶつけあい、流れが幾度となく両チームに傾く試合もありました。
選手の声もよく響き、守備位置を確認する声や相手バッターの打球傾向を指示する控え選手の声が目立ちました。
良いプレーには両スタンドから拍手が起こりました。
球場に入ることができない沢山の野球ファンのためにという思いで、我々も特別な使命感を抱きながら中継に臨んだ今年。
ラジオを通じて戦況を見守っていただけたなら幸いです。
今回特別な夏を経験した球児たちは、
いつもと変わらない最高な夏を体現してくれたと感じます。
素晴らしい夏をありがとう!
FMはなび 藤田浩士
FMはなび
住所/秋田県大仙市大曲通町1-14