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街にスイッチが入った日 FMはなび福原尚虎

大仙市大曲4丁目、地元のスーパーマーケットのグランマート中通店の向かい、
といえばわかりやすいでしょう。

いまは空き店舗になっているここの部屋で、3年前の8月8日、FMはなびの放送はスタートしました。

3ヶ月後に現在のヒカリオ広場前の立派な新築の建物に引っ越すわけですが、
FMはなびは開局の準備期間も合わせて1年半ほど、ここの2階建てのアパートで仮住まいしていたのです。

1階が事務所、2階がスタジオ‥と言っても防音設備があるわけでもなく、外を救急車が通ればしっかりサイレンは放送されました。
そうそう、同じ部屋に送信用の大きな機材が並んでいて、これが結構大きな機械音を出すのです。
ですから開局当時からの番組アナウンスやCMスポットなどは、よく聴くと「ブーン」という機械音が入ってます。
これを聴くたびにあの頃を思い出します。

もっと言えば、1階事務所はガラス張りの扉一枚開けたらそのまま入られます、通りがかりの人がふらっと入って来られて嬉しかったり慌てたりでした。
まさに商店街の一角に、お店やさんそのままの放送局だったのですが、今よりも街の生活に近い場所で放送をしていたと思います。
ここで過ごした時間は、FMはなびにとっては貴重なひとときでした。

開局が近づくにつれて、期待よりも不安が遥かに大きくなり、スタッフの表情も険しくなってきたのも覚えています。
ほんとうに放送は始まるんだろうか?

「やったことない事を始めるんですから、正直言って怖いです」
市役所の担当職員さんの、この言葉が今でも忘れられません。

「そんなことないですよぉ、ラジオなんてね簡単ですから!もうー簡単に出来ちゃいますから!」
ちょっとだけ放送の経験がある僕は、必死になって皆に言い続けていた数ヶ月。

そして2015年8月8日。
何はあっても何はなくとも、FMはなび87.3MHzは放送を開始しました。

大曲駅から花火通り商店街を歩いた時、気のせいではなく間違いなく街が変わったと思いました。
見慣れた通りのいつもの人通り、でも今、この街の空を自分たちの放送局の電波が通ってる。
人々の笑顔を普段以上に感じました、自分も、周りも、生き生きとしている!?

この街にスイッチが入ったと思ったのです。

あれからたった3年ですが、本当にいろんな経験をさせてもらいました。
でも、まだまだ3年。やらなければいけない事が山のようにあります。

私たちはいま、見学に来た方々がみな驚かれる、きれいで立派なスタジオをいただき、
他局コミュニティ放送局と比べても、非常に恵まれた環境で放送をさせてもらっています。
3周年のこの場を借りて、関係各位の皆様に感謝を申し上げます。

そして、3年間私たちの放送にスイッチを入れてくれたリスナーの皆様、本当にありがとうございます。
これからもっと頑張ります!どうかよろしくお願いします。