― 第96回全国花火競技大会大曲の花火を終えて ―
8月31日の開催となった第96回大会
台風10号の行方に気持ちが晴れず、無事に花火が上げられるのか。
花火ファンが大曲に集うことができるのか、不安な日々が続いた。
週間天気予報と雨雲レーダーを何度にらめっこしただろうか。
前夜特番でもまだ不安な状態でマイクに向かっていた私に、
心の傘をさしてくれたのは、花火ファンの「大曲の花火」を待ちわびる沢山のメッセージだった。そしてきっと今年も素敵な大会になるぞと前を向くことができた。
昼花火に雨が少し降ったが、その後は雨の心配はなく、煙の向こうに見えた花火もあったが、全28社の珠玉の競技玉に感動した。
総合優勝といえる内閣総理大臣賞に輝いたのが、地元の小松煙火工業。
久々の地元勢の栄誉は、昼花火準優勝、芯入割物優勝、自由玉優勝、創造花火優秀賞と納得の審査結果であった。
私は特に、苔と現した和火と緑の色合いに、独特なじわじわと消える余韻。
鬱蒼とした森の世界を感じさせる音楽に引き込まれた。
地元業者が内閣総理大臣賞を受賞した意味はとても大きい。
花火界のトップランナーとして、この街が走り続けていく為に、
真剣勝負の大曲の舞台で、地元が実力を示すことが、なによりの証となる。
世界への一歩を踏み出し、100回大会を見据える大曲の花火は、
さらなる進化を遂げていくことだろう。
開催前の不安はどこにいったか忘れた。
花火が終わると、夏から秋に向かう。
花火シーズンはまだまだ続く。
藤田浩士(FMはなび)
前夜祭ステージの地元バンド総出演の盛り上がりもも忘れられない。
FMはなび
電話番号/0187-88-8246
住所/秋田県大仙市大曲通町1-14
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